江〜姫たちの戦国〜

第5回本能寺の変
ワシの名は徳川家康。ちょっと都でも名の知れた色男。
妻と子を亡くしたけど、そこはワシ。寂しい思いなどこれっ
ぽちもない。鬼畜?勝手に呼ぶがいいさ。
おお、忠勝何のようじゃ?何、浅井の三の姫が来ただと。
ワシにも守備範囲ってものが…いや、あんまりないがな。
そうじゃ、あの姫はワシに手紙をよこしておったな。返事を
ちょっと書いたらこれだ。ワシのもてっぷりは信長公すらも
しのぐな。はは。さて、この子をどうやっていただこうか。
ちょっくら堺まで逢引きじゃない、お付き合い願おうか
「だ、だめです、おじうえが」
おお、おお。気が強いとはいえ、こういう関係はまだ持った
ことはないとみえるな。じっくりと責めるのもまた楽しさよ。
さて、堺じゃ。ワシも何人かオナゴが待っているのでその間は
この姫を宗易あたりに相手をしてもらうとするか。アイツは年増
好きじゃから安心じゃ。
さてと。何、信長公が討たれた。明智殿が謀反とな。
ああ最近お疲れだったからなあ。そういや、この前もワシに腐っ
た魚を出しやがった時も、全く気付いてなかったし。
え、そこはこのドラマで使ってない、NGだから言うなって?
いいじゃん、みんな知ってるよ、このエピソード。
え、南蛮語が混じっているだと。いいんだよ。別に。
だからあれだけ「オンナ遊びは生きる力じゃ、一緒に遊ぼう」と
誘ったのに。あの男ときたら「妻一筋にござります」なんて
言っているから、こんなことになるんじゃ。
おっと、こんな場合じゃない。三の姫は、面倒だけどちょっとワシ
好みだったから連れて行くか。
姫様。姫様。
え、またおじうえ。いやあ、もうやばいと思うよ。でもさあ
おじうえも亡くなったんだしワシとそろそろ関係を持っても…
おい、噛み付くな。叔父上叔父上とうるさいのお。
はいはい、叔父上様は生きておられる。一緒に逃げましょう。
叔父上様は運がお強いのだから……
ねえ泣き止んでよ。…!そうだ!
叔父上の人形つきのお馬に乗せてあげるよ。
どうだい、スゴイだろ!!
ふ、ちょろいぜ、所詮はガキだな。
さて、コイツをどうやって。ナンダッテここで話しは終わりだと。
まだ、三の姫をどうにかしてないぞ、ダメだろこれじゃあ。
………
うむ、我ながらひどい創作文だが、それに匹敵するような…
いや、これ以上は言うまい。