今日の一曲「夜明けのMEW/小泉今日子」

小泉今日子さん(以下コイズミさん)のイメージは正統派
アイドルだった。
と私は思っていた。
しかしいつの間にかコイズミさんは路線を微妙に変える。
なんだ、「キュートなヒップにズッキンドッキン」って。
なんだ、「純情愛情過剰に異常」って。*1
そして、その色モノ路線(ん?)の頂点が未だアイドル界に
君臨し続ける秋元康氏による「なんてったってアイドル
だろう。
今回の一曲はその「なんてったってアイドル」の作詞作曲ペア
によるこの夜明けのMEWだ。
作曲の筒美京平氏は国民的漫画のエンディングを始め
とするナイスコラージュ*2的な作品が多いのだが、
こちらは♪ルールルルからだよな。
詩にしたって、なんというか睦事についてだと思われるし、
そこも共通。
しかしそれから20年後もまだ一線でアイドルを操り続けている
アキモトセンセーはもう一ひねり加える。
これを男性視点の歌にするわけだ。僕っ娘じゃなくて、あく
までも僕である。でも、これを男が「愛をごめんね」とか
歌えば気持ち悪いことこの上ないのだが、コイズミさんが
歌うのだ。ネットリ感がマイルドになる。スーパーマイルド
シャンプーを宣伝していただけはある。
本当はドロドロになりがちな別れをスタイリッシュに描く
そんな別れ方って個人的にはありえないと思うけど、
夏の終わりにこの曲を聞くと季節の移り変わりの寂しさと
妙にマッチして印象に残る歌でもあるのだ。

*1:あ、どっちも康珍化さんの作か

*2:おいおい