龍馬伝

最終回龍の魂
龍馬は暗殺されるという事実は動かないし、
このドラマも当然最後はコレになる。
しかし、何故殺されるのか。
怨み、嫉み、今回語られたように、その陰
ということからみれば、愚かなのかもしれないが
実は納得しやすい理由というのもそちらにある。
だから殺されるのはわかる。
そして、誰に殺されたのか。
見廻り組、つまりは武士の残党。「武家のほこり」に
殺されたことになるのであろう。
これは、いくら龍馬が春嶽の、つまり殿様の椅子に
座って居心地が悪いとはいっても、彼はそちら側に
望まなくても行ってしまうように思われたわけだし、
被差別階級に成り下がりそうなところから倒される
のは彼が上士を倒したのと同じことであるとも言える。
龍馬が言っている世界というのは抽象的で
みんなといってもそのロジックが簡単に理解される
とは思えない。
暗殺されるというのは悲しいというよりも必然なのかも
しれんというのは、このドラマの良かったところなの
かもしれない。
それにしても、あの場面での知事選のテロップはない
だろうNHK…。
一年間振り返ると、良い回と悪い回が別れるドラマの
ように思えた。脇キャラ、特に薩長の人々がどうした
かったのかが、もう少しわかればなあ。武市さんも
随分と迷走していたし。
福山龍馬は、割と良かったと思う。考えがありそうで
なさそうで、なさそうであるという、意外性、そして何の
かのいっても、素直であったというところ。これは良か
ったんではなかろうか。とにかくお疲れさまでした。