天地人

第2回泣き虫、与六
さて、前回無理やり寺に修行に出された与六。
今回も意地っ張りの生意気っぷりを発揮する。
しかし、その意地っ張りな故に周囲になじめずに
いて、夜思い出されるのは母上ばかり。
一方彼の主となる喜平次も、家臣となる子どもたち
からは「何も仰せにならない」と敬遠にされ気味で
彼自身もあまり交わろうとしない。
ただ、その喜平次クンもオチビの与六は気になると
見えて、声をかけるも
「こんなところに来とうはなかった」
攻撃を直接くらう。飯抜きの彼におにぎりまで
持ってきたのに、ここで普通なら怒るだろう!!
が、彼は優しい。
その夜、寺生活の辛さに嫌気のさした与六は
家に逃げ帰る。
ってかよく逃げて帰れたな、五歳なのに。
で、愛しの母上に逢うも、拒絶される!!
絶望の与六…
そこへドラマのように(笑)現れる喜平治クン。
「一緒に帰ろう」と与六を誘う。
思えば彼は与六がいないのに最初に気づき、
「私は与六に好かれていない」
とあまりにも悲しい告白を師匠にしてここに来た
のだ。こんな若様がいるか!なんて可哀そうだ。
しかし師匠は厳しく、
「本当に与六が必要なら喜平次様が連れ戻して来なされ」
と言い放つ。
おいおい、おっさん探しに行けよ!
感動の再会の主従かと思いきや
「もう歩けぬ!!」
お前何さまじゃーーー!!!
打ち首じゃ打ち首。
なーんて五歳時にはいえない喜平治クン
なんとおんぶをする。そしてあっという間に着いたはずの
寺から実家なのに、帰りは日が明けるまで延々と
おぶっている。これで喜平治クンが病気になったら
どう責任をとるんだ、与六。
とはいえ、この夜を境に与六は喜平治クンに忠誠を
誓ったそうな。
で、もう与六の子役の子が見られないのか。
悲しいぞ、すごい熱演だったのに。