風林火山

追いついては遅れで、また遅れてます。
第25回非情の掟
諏訪の跡目争い、寅王丸*1を勘助の策で駿河の寺に
追い出すことにする。
今川家は、義元以外の黒い二人(笑)が御互いの利益のために引き受けること
を勧め、義元もしぶしぶ従う。雪斎の「仏の道は貴賎をとわず受け入れる」という
あの笑みが実に黒い。
それにとどまらず、勘助の四郎ビイキはますますひどくなり、武田家中からも
色々言われる、そりゃそうだろう、しかも当主晴信は自分自身の青年時代の
不遇を忘れて、自分が忌み嫌った信虎に言動がどんどん似てくる。
武田家の法度の時にはちょっとだけ昔の晴信のような心の広さを見せたが…
駒井が言った、「強いところも弱いところもそのままでいてほしい」というのが
すごくわかるよなあ。
第26回苦い勝利
どんどん黒くなっていく(?)晴信。恐怖で人を支配する。そんな人じゃなかったのに。
最後に由布に対していった「負けるのが怖い」故の虚勢であるにせよ、それはもはや
領民のための政治ではなくなっている、信虎と変わらないじゃないか!
真田さんも相木さんも晴信についてはいるが、裏切りがいつ本当になるかわかった
もんじゃない。
義の人影虎はまだ未知数。なんやかや言っても兄を倒してしまったしなあ。
村上様は、相変わらず男らしい。ので私は苦手(笑)。謀略は好かんと言っても、平蔵の
スパイ大作戦はあまりにも…。
第27回最強の敵
敵とは己自身のことだろう。晴信の中の恐れ。それを見たからこそ、家臣たちは
それぞれ動く。諸角は晴信を嘆き、いざという時には信繁をたてることを考える。
これも、甲斐ということを考えればまた一つの案。勘助は一度負け戦を体験させる
腹積もりであったが、それを甘利に止められる。
甘利様の言うとおり、「大事なものを守るためにはどんな手を使っても勝たねば
ならない」はずなのに。というのには心動かされるものがある。負けたものがどうなったか、
ただ単なる経験だけではすまないというのは、確かに守るべきものがあるものはそうなの
だろう。その甘利様は、なんと村上軍に内応。勝つために(?)大博打を打つのだろうか?
また、一方の重臣板垣は、直接晴信に諫言。諏訪の領土の分割の時は大反対をせず
押し切られていたが、最後は勝ち負けではない、晴信の魅力を説き、晴信をいさめる。
しかし、村上攻めに向かう模様…ああ。

*1:由布にとっては異母兄弟となり、晴信にとっては甥