流山駅

レトロというのにあこがれる。私自身もういい年(笑)
なので、少年時代のことはもはやレトロの範疇だろう
が、もっとレトロを感じたくなるときがある。
年がたっても変わらないもの。これが妙に愛おしい。
それを味わいやすいのがいわゆるローカル線って
やつである。
が、悲しいかな、都会というのは常に発展を余儀なくされ
るところ。だからこそ旅にというわけだが、時間、いやそれ
以上にお金が無い(笑)。しかしそこで諦めることなかれ。
身近でも、レトロローカルを味わうことは案外可能なのだ。
というわけで今回紹介するのが流山駅

もちろんこれは2011年現在の写真だ。会社のマークも
ないこのシンプルなたたずまいがたまらない。
こちらは流鉄という、地元意外には聞きなれない
鉄道かと思うが、東京都下からそう遠くない、千葉県東部
にある小さな鉄道の終着駅である。
このすぐ近くには、新撰組ならぬ新参者であるつくばエク
スプレス(以下TX)が走っているので、TXが出来ると流山電鉄
*1
は大ピンチと言われていたし、この鉄道のある面レトロさの
証でもある、駅員さんやら、車掌さんもワンマン運転が始ま
ったりと、変化をし、合理化も始まっているのもまた現実だ。
とはいえこの駅のかもし出すこののんびりした雰囲気はどうだ。

上の写真のように、車庫も駅と隣接する形で、まるで鉄道模型
のように雑然としているのがすごくいい。この路線は他にも面白
い駅がいくつかあるので、乗ったり降りたり歩いたり(駅間も
短い)散策を楽しむにはもってこいだと思う。
時代に流されるというのは、仕方がないことなのかもしれない、
でも振り返る時間というのは人間にとっては栄養になるもの。
もし、それをレトロで補いたい方がいるのなら、ここは訪ねる
価値があるところだと思う。

*1:今は社名が流鉄となったが、つい最近(2008年)まで総武流山電鉄と言っていた