竜馬伝

第七回遥かなるヌーヨーカ
久々に土佐に帰ってきた竜馬。
しかし旧知の人々はわずか一年ちょっとで
えらく変わっている。
武市さん、弥太郎、それに加尾。
そんな中河田小龍先生という異才の話を
聴く機会が彼らに訪れる。
いずれもその話に興味を持ちながら、武市
は攘夷に凝り固まりなにも聞けず、弥太郎は
「金持ちになりたい」ということが主眼のため
小龍に「わしには教えられん」とあっさり袖に。
結局気に入られるのは竜馬。
さすが主人公。
と茶化してみたが、やっぱり江戸で異国の
ことや他の世界を実際に目にしたものが強い
のは仕方がなかろう。それにしても、竜馬の得
体の知れないお馬鹿加減は見ててほほえましい。
小龍先生のみならず、すっかり坂本一家もその
ペースに乗っている。あれ、父も兄もものすごく謹厳
な人だったはずなのに、いつのまに黒船にノリノリ
になるのか?血は争えない。
その坂本家を守ってきた父八平が竜馬のゆく
末を楽しみにし、そして案じながら逝ってしまった。
いつか竜馬の作る黒船で世界旅行を夢見な
がら…。ああ。