赤星選手引退

走るアカホシ。阪神はいつも走られ放題で
走って相手をかき回すというのは決してみられ
なかった。
怒るアカホシ。時にはおいおいというぐらいの
ファイトむき出しになり、ボールに食らいつい
ていく彼の強さにしびれた。
守るアカホシ。前任者のシンジョウほどの華は
なかったが、いつもセンターは安全地帯になって
いた。
打つアカホシ。ここぞで何とかしてくれた印象が
強い選手。チャンスでも「やったる」という雰囲気
が出ていた。
赤星選手はこの2000年代の阪神の強さの象徴の
一人だったと思う。「新庄さんの分は僕が埋める」
そんなん無理だろと彼の入団時は思ったが新庄
選手とはまた違ったギラギラした野球への思いが
彼をタイガースの忘れられないスターにした。
福祉活動も積極的にやっていたのも印象的だ。
インタビューを見る限りでも本当に病気の無念さ
そして自分をこれ以上ファンにみせられないという
悔しさが感じられた。
本当にありがとう、残りの彼の人生に幸あらんことを。