天地人

第24回戸惑いの上洛
社会を鋭き切っていく、【ザ・視点】。
今回のテーマはストレス。
社会が変わりつつあるいま、武士も
武を捨てて生きていかなければならない
時代であるとも言われています。
しかし、そこに乗れない人もいるそうです。
ではVTRを見ていただきましょう。
越後出身の上杉さん。
郷土の期待を背負い京へとやってきました。
もともと真面目一筋でやってきた上杉さん。
新しく上司になる羽柴さんとの関係に嫌気がさし
現在休職も考えているとか。
「今から思えば行く途中で上司の友人の前田さんと
対面の時から耳に違和感を感じていました、
あれは何かのサインだったんのかもしれません」

そう語る上杉さん。
元々一人で過ごすのが好きだった上杉さんですが
仕事上より派手に生活することを求められまた
社訓の「耐えよ」に忠実にあろうと努力した結果
本当の自分を見失っていたといいます。
「みなさんいい方で私のことを思っていろいろ
言って下さるのを無碍にはできませんしし、越後から
一緒についてきた頼りの部下に愚痴を言おうにも
積極的に手足となってくれる彼には何もいえません。
私は…その夜の交渉も苦手なんですが、彼は
アドバイザーの女性とアイコンタクトできるぐらいまで
一生懸命ですから、その姿を見ていると…」

慣れない環境で倒れてしまった上杉さん。
状況を必死で改善しようと現在闘病をする毎日です。
「行かねばならぬことはわかっているのです、わかっているの
だが体が動かない…とても辛いです。」

と今日も床で悩む日々は続きます。

ありがとうございました。
上杉さんのような方が最近急にふえているようです。
今回は専門家に松平病院の徳川先生を招いております。
「こんばんは」
「どうも」
「ストレスというのは大変なものですね。」
「そうです、これはほっといては大変なことになりますよ
自分に向かないこと、これはなるべく排除しなければ
判断も鈍り自分の問題だけではすみません」

「大変な問題なのですね、では解決策というのはある
のでしょうか?」
「上杉さんの場合すぐに越後に帰るのが治療の一番の方法ですね、
上司を変えるのもいいですよ。一人の上司だけを絶対
視するのはよくありません。幸い三河あたりにも…おっと
これは医者の話ですよ、医者の」

「……とにかく付き合う上司と部下には気を遣いすぎないと
いうことですね、ありがとうございました。」
以上、【ザ・視点】をお送りいたしました。
来週は今はやりの「愛」について
なぜ今愛なのか、その真相ブームの仕掛け人
直江兼続氏に迫ります。