今日の一曲:伊勢佐木町ブルース/青江三奈

今年の紅白の司会も決まりましたが、紅白ってのは小さい頃は
夜中まで起きていていい唯一の日のわけです。
で、初めの方はよく聴いたことのあるアイドル系が出てくるの
ですが、後半になるにしたがってよく知らないベテラン歌手が出て
くるわけです。当然私にとっての青江三奈という人はこのベテラン
勢で演歌勢でもまだなじみの深い五・八あたりとは違い、むしろ
飛ばしたい(失礼)タイプの人であったわけです。
しかし、まあこうやってそこそこ年齢を経てくると青江さんの歌の
良さというものもわかってくるというものなんですね、不思議だ(笑)。
こうやって昔の曲がちょうど今私の中で「キテ」いるわけですが
この辺りはまさに再発見ってとこです。
この曲はまあなんといっても冒頭の溜息が有名ですが(笑)あの溜息と
ストリングスのオトナの濃縮度には未だに度肝を抜かれるのですが、
さびからビブラートを聞かせての「♪伊勢佐木あたりに〜」のあたーりと
上がる辺の素晴らしさそして「ドゥドゥビドゥビドゥビ」というスキャット。これ
が前奏以上に艶っぽいんですね。
このしゃがれ声といいなんとまあすごい世界なんだと改めて思いました。
もう青江さんもなくなって結構経つんですね。ご冥福をお祈りします。