篤姫

第36回薩摩か徳川か
悲しき覚悟。
ひとつ。お国の為に捨石となる有馬新七
帯刀だまされてるぞ、おまえは。
あんな国父野郎は家来の一人や二人は
全く石ころ扱いだぞ。
本心から「薩摩のためによくやった」と酔ってる
だけなんだから。
そしてもうひとつ
その薩摩の動きにチャンスとばかり動くのは
足のひっぱるのがお好きな大奥そして老中たち。
この愉快な仲間たちによってさすがのオオミダイも
大ピンチ。いつもなら平然と言い返すのに、本寿院や
庭田にやられたい放題。和宮も表向きはキョトンも
当然うらではプゲラ。
さらにはいつも「母上様」と呼んで怪しい関係を結んで
いる上様までもが、慶喜への嫉妬もあいまってつい
愛しの母上にちょっとあたってしまったからイケナイ。
ついに爆発した天璋院
薩摩からの品々の焚書!!!
しかしそこは計算高い姫様。普通なら両父上からもらった
陶器やら切子はたたきわるところだが、火の近くに転がし
ただけ、庭田あたりは明らかに疑いのまなこ。
和宮は……だまされたかもしれん。
そして幾島からもらった桜島の掛け軸。これは火にくべれば
やばい、はやくこないか?来た!!
「遅いぞ家茂」
と心の中で思う天璋院であった。
ちなみに初恋の人(?)尚五郎とのお守りだけはここでも
燃やそうとさえしません。さすが姫様!!
来週その運命の再会か?