風林火山

第17回姫の涙
由布姫を逃がそうとする、勘助。「諏訪家の姫を殺して」普通の
人として生かそうとする。これでめでたし、めでたし。とならないのが
今回のドラマ。その由布姫を晴信が所望したため、勘助は由布姫に
嫌われることを覚悟で、「自分は殺すつもりだった、騙すつもりだった」と
いい、由布姫を捕まえる。二人とも悲しい。悲しみはその他の人々にも
去来する。嫁ぎ先から逃げ帰って、暴行までされてしまった、ひさ、
夫を自害させられ、息子を傀儡に取られてしまう禰々…。
人の世は生き地獄、それでも時間はすすみたくましく生きていく人々。
晴信のように、あれだけ憎んだ父を肯定せざるを得なくなるのか、
それが生きることなのか、ヘビーだ。
ヘビーな中でもよかったなといえるのは平蔵ぐらいですね。