風林火山

第16回運命の出会い
囚われの身となった諏訪頼重。妻子と離され晴信には
「そもそも我らとのよしみをないがしろにし、上杉と和睦したのは
どなたでござろう!」と言われ切腹を命じられる。
その切腹の際勘助に対していった「もっとも小賢しく生きるのが主君、
しかしそれを息子・寅王丸には教えたくもない」というところが
せめてもの意地であろう。ただただ、晴信を初めに侮ったという
点が悔やまれる。
勘助は「諏訪一族は寅王丸様以外は皆殺し」と諏訪に乗り込む。
その鬼っぷりは、あの甘利をして「心は痛まぬか?」と言われるほど
なのだが、その裏に悲しい事件すなわちミツヤンのことがあったの
が家臣団に鬼美濃によって明かされた。
それなりに家臣団の中にも勘介を肯定的に評価するようになっては
きたものの、やはりセリフの端々には不信感というか不安感がある。
教来石も先週殺されかけたもんな…。
で、その悪鬼ですが、由布姫を殺しに勇んで城に入るも、まず
昔なじみの平蔵を斬ることにも躊躇してしまっている、そういうことも
あってか、なおのこと由布姫を早く斬りたいと気のあせりが見える。
ベテラン板垣に「武田が斬ったと思われれば災いのもとだ、自害させて
やれ」と言われるが、なおも進む。
そして由布姫と出会う。殺す気満々の勘助。しかし、由布姫の
「もはや死ぬのは怖くない、この世の方が怖い、この世は生き地獄だが
だからこそ生きたてみたいのじゃ」という迫力のセリフに押され、その上
かけられていた摩利支天にミツのセリフをダブらせてしまった…
その結果鬼だったはずの勘助がこの姫を逃がそうとすることになって
しまう。うーん女子は偉大だ!!
さて、前言撤回を意外とよくする勘助だが、今度はどう姫を助ける側
にもっていくのか?まだまだ策謀は続く。