龍馬伝

第39回馬関の奇跡
第四部開始。
弥太郎が、後藤の命で長崎で商売を
するが、どこへ行っても坂本、坂本。
そりゃあ拗ねたくもなるし、商売自体も
まだ世界の広さに順応していない。
その苦戦の弥太郎に龍馬は長州を
助け幕府に一泡ふかせる。
そこで、再び戦争やめろ論を出し始める。
ナンダこの人?
そういう気ならそれを匂わせて戦えよ!
大政奉還って言葉も全く知らなかったみたい
だし*1
どうもね、行き当たりばったりな感じしかしない。
弥太郎が語る龍馬、つまり「口先で人たらし
が上手」という龍馬を描いているからなのだろうか。
第40回清風亭の対決
前回と違い今回は良かった。
薩摩・長州と組みたいという土佐の意向を受け
長崎に来た後藤。しかし長崎は土佐に冷たい。
それを逆転するには「あの憎き坂本を使う」
のが一番ということを知り、目の上のたんこ
ぶながら龍馬に会うことを決意する。
後藤VS坂本戦は何度目になるのだろう。
「天才」吉田東洋以来何度目の対決になるこの
戦い。今までやられていた後藤の方が泡を吹
かされる、つまりは、目上であったわけだが、
ここで対等の土俵にまで上がったわけだ。
土俵といえば、今日は朝青龍が断髪式してたな。
日本の国技を汚したのなんのいいながら、断髪
式は国技館で出来るんのか(笑)。
それはさておき。
坂本に頼みをする側になったとはいえ、やっぱり
頭を下げるのは困難で、「使っちゃる」っていう
ところがあって臨んだのであろうこの会談。
しかし、あっさりと龍馬にひっくり返される。
武市、以蔵を初めとした元同志への思い、それに
対する土佐藩の態度への不信を述べられ「そんな
土佐藩に協力しろとは虫がよすぎるだろ」と。
しかし、それを乗り越えてでも、土佐を利用する
ということを表に出してまでの訴えをし、後藤を
説得にかかる龍馬。そこには一泡ふかせるという
自分から醸し出す、卑下たものは全くなくなって
いる。そこは成長なのかもしれない。
一方の後藤も今追い詰められているのは実は土佐
藩自体であり、後藤自身なのだという認識を持つ
のが早い。ドラマだからっていえばそれまでだが、
いわば奇跡が起こることになる。
きっと当人同士としたら奇跡でもなんでもなく、
自分の立場を考えれば当然な選択のわけだ。往々
にして奇跡なんて代物は現実の組み立て、認識の
変え方で起こるものなのだろう。
後藤様もただの暴力野郎ではなかったな。
わめくの好きだけど、結局弥太郎もうまく使ってる
もんな。

*1:木戸さんを賢く見せるための演出なのか?