今日の一枚「Boots/ナンシー・シナトラ」

Boots

Boots

古今東西二世というのは優位にたつ、政治の世界でもスポーツの
世界でも。
その中で一番優位にたちやすいのはやはり芸能界だろう。
いまさら書くまでもなくこのお方はあのフランク・シナトラの娘なわけですが
それを抜きにしても、このアルバムのハイライトでもある「These Boots
Were Made For Walkin‘」はポップス界にとっていつまでも残る名曲だろう。
ベースの半音下げから始まるイントロ、挑発的な歌い方、これでもかと派手に
かき鳴らされるホーン。どれもが60年代のポップスであり、それにとどまらない
だけの魅力がある。今年も車のCMでカバーが使われていたし。
で、これは66年にリリースされたアルバム。やはりベースとホーンのアクセント
が活かされた楽しいアルバム。生意気&セクシー系な歌のほうが彼女のボーカルは
味がでている気がする。ビートルズのカバーのRun For Your LifeとDay
Tripperはラバー・ソウルというか、イミテーションなんだけど、ビートルズ
また違う本格派インチキくささがたまらない。特に前者のLittle Boy!の呟きは
イイッす!きっとS属性な人なんでしょうな。
一方でボサチックに歌われるストーンズのAs Tears Go Byも中々いい。
その他にもウォーカーブラザーズのIn My Roomやディラン*1のIt
Ain’t Me Babeなどヒットパレード的要素も60年代ならでは。
このジャケもいいね。よく見るとお○さんテイストが(笑)20代中盤なんです
けど。

*1:というかタートルズというか