27回

清畠駅日高本線の中にある駅で海辺のすぐそば。
何にもない無人駅。漁業も盛んなようだが、後半は
地元の方にホットミルクを振舞われていただけに
酪農も盛んなのだろう。
さて昨日の旅のテーマは「今ここにある人間(アイヌ)」
というわけで、一昨日同様アイヌを訪ねる旅となった
模様。
まず、苫小牧から鵡川へ。ここは昔は富内線という
路線が分岐していたところ。漁業の盛んなまち。
ム・ペツ館なる集会場で、昨日の宿題の答えを早くも見つ
ける旅人。「柳葉魚」とは「ししゃも」のこと。
食糧難のとき、神様が柳の葉を落としたら、ししゃもに
変わったという言い伝えがアイヌにはあるそうで、
こういう漢字が当てられたらしい。
漁港ではししゃもの水揚げを見るも、生きたししゃもは
おらず、食べる方に方向転換。地元のおすし屋さんで
でたのは、「ししゃもずし」。
このにぎり、なんでも10月あたりの40日間しか食べ
られないものだそう。おいしそう。うらやましいなぁ。
その後富川へ移動。ここでは、アイヌの文化を継承
している、二風谷を訪ねていた。このあたりは縄文式土器
発掘されるようで、アイヌと縄文のかかわりがあると
いうことで、目の輝きが増している関口氏。
また、アイヌ語を学び、「イラン(ム?)カラプテ」なる
言葉を習得。「あなたの思いに触れさせて下さい」という
意味だそうで、挨拶に使われるそう。
へぇ、初対面でもいきなり思いに触れられるのかぁ。
ある意味怖い文化だなぁ。*1
そういう自分に欠けているものだから
こそ、何かあこがれがあるのかなぁ、と今日の放送を
見て思いました。
旅はそこから清畠へ。ずっと日高線。海と草原が広がる車窓は
いかにも北海道。いいところだなぁ。

*1:人に触れられるのが得意でないもので