義経

義経、頼朝の兄弟の亀裂はますます深まる。
頼朝は義経が「柔らかい頭」を持っていないことに
まだ気がつかないのか、というよりも、もうつぶしに
かかりはじめている。
そしてそれを利用するもの2人。
一人は言うまでもなく、ミスターワルダクミ、「法王様」
九郎を頼みにしておきながら平気でその情を利用する。
それでいつも墓穴を掘るのにこりないお人やなぁ。
そして、もう一人が「政子様」。母として九郎を呼びたい
という人間らしさもあるが*1北条による支配をする
ためにも、この二人を戦わせたがっているのは、予告を
見るまでもなく明白。
この二人の憎めない部分もある悪役がこれからどう暗躍
していくのか、見もの。
あ、悪役といえば久々に新宮十郎が出てきた。
相変わらずの小物ぶりがかわゆいぞ。*2
しかし、自分の情がありすぎるため、情を極端に抑えて理のみに
走る頼朝、自分の情こそすべてで他人の情を理解しようとしない*3
義経。結局よく似ているんじゃないの?
残り少なくなった平家側では、宗盛、重衡の涙の対面が
印象的。いさぎよく、かっこのいい重衡も魅力的では
あるが、やっぱり宗ちゃん。弟が殺されるとわかって
涙し、夜通し*4泣く彼の弱さと優しさはもっと魅力的だ。
平家の大将でさえなければなぁ。

*1:大姫出てきたねぇ…せつないなぁ

*2:九郎に嫌われているのがまだわからんのか?

*3:嫉妬とかねたみとか人間のドロドロを理解できない人間は器が広いとは個人的には思えない

*4:かどうかはわからんが