今日の1枚「ニック・ロウ/Basher:The Best of Nick Lowe」

Basher: The Best of Nick Lowe

Basher: The Best of Nick Lowe

エルヴィス・コステロやダムド等ロンドン・パンク勢の
影の立役者である、ニック・ロウ
70年代にすでに50年代60年代を思わせるノスタル
ジックなサウンドを「新しい」と騙す作業をしている、
ペテン師(笑)。
後追いでロンドン・パンクを聴くと、根っこは新しさ
よりもむしろ60‘Sの懐かしさ、キャッチーなポップ
感覚への揺り戻し感が強い。この辺りは90‘Sのブリット
ポップ勢にも言えることだが*1
この人の作りあげる雑食ポップワールドは楽しい。
R&Rあり、レゲエあり、カントリーあり、ジャングルビート
あり…そして言うまでもなくポップで甘酸っぱいメロディ。
個人的には技巧が鼻につくコステロよりも彼の素朴な
歌の方が好きだ。
お気に入りはベタでも何でも「Cruel To Be Kind」。
前奏のギターのカッティングでもうダメ。
AメロのHeartacheの部分でホントにハートエイク。
サビのベーイビー(Gotta Be Cruelのコーラスと
の黄金コンボ)で昇天。永遠のポップチューンだ。
ちなみにこれ邦題「恋するふたり」、ん、どっかで
聞いた題名だよなぁ。そっか、大滝詠一だ(あってるけど
違う!)

*1:これらは後追いじゃなくてリアルで聴いたが新しさは感じなかった、まぁ若者と呼ばれるには微妙な年代になっていた時期に聴いたからだろうけど。60‘Sサウンド好きなのでこういう音は大好きだが