今日の一枚「Story of Simon Simopath/Nirvana(UK)」

ザ・ストーリー・オブ・サイモン・シモパス~コンプリート・エディション(紙ジャケット仕様)

ザ・ストーリー・オブ・サイモン・シモパス~コンプリート・エディション(紙ジャケット仕様)

ニルヴァーナといえば当然グランジロックのニルヴァーナ
私もsmells Like〜にやられたわけですが、それよりもはるか前に
同名のバンドがあったのがこちら。
私も実はシアトルニルヴァーナよりもこっちの曲を先に聴いて
たんだよな。
しかるにその曲「Raibow Chaser」*1には全く琴線が触れなかった。
うん、サンダークラップ・ニューマンの「革命ロック」(笑)の方がずっと気に
いったしね。
しかし、驚くべきことに(え)前に彼らのオリジナル曲のカバーを聞いていたと
いうのをこのアルバム*2を聞いて知ったのだ。
このアルバムの一曲目。「Wings of Love」。これはグラハム・グールドマン
の曲かなにかと思っていたよ。。そう、彼がよく曲を書いていたハーマンズ・
ハーミッツがこの曲をやってた。ハーミッツは私はかなり好きで、新録の
レコードに騙された(笑)ぐらいなのだが、輸入のLPを*3買い、
ってか、カーペンターズのKind of Hushのオリジナルが聴きたくて購入した
のだが、B面の頭のドラマティックなこの曲は印象深かった。
それから5,6枚のベストCDを買ったにもかかわらず、何故かこの「Wings of
Love」には出会えなかったのだ。それが紙ジャケのベスト盤↓
ベスト・オブ・ハーマンズ・ハーミッツ(紙ジャケット仕様)
にひっそりとボーナストラックで登場した時にはびびった。それ以上に今回の
方がビビった。
得体のしれないジャケットに「いつか挑戦したろう」と気にはなっていたのだが
一曲目聴いた時にまさかの「Wings of Love」しかもアレンジはほぼ同じで、
ボーカルのヘニャり具合はピーター・ヌーンをもしのぐのだから、悔しい。。
このぎょっとするジャケットに似合うような似合わないようなものすごく可愛らしくも
不思議な、でもシド期のピンクフロイドとかのように変さよりももっとポップで童謡
的というか、ドノヴァンをもっと優しくした感じというかなあ。ジャイルズ・ジャイルズ・
フリップ*4の世界に近い。
Lonely Boy、We Can Help You、Pentecost Hotel辺りにも漂うドラマティックで
あるのになにか頼りないのがGood.プロコルハルムとかだとドラマティック
色が強すぎだもんな。ジャズ風味もあるI Never Found a Love Like Thisや
アメリカンな1999など幅も広い。傑作です。

*1:多分一番の代表曲

*2:結構最近

*3:何せCDがまだあまり出ていない頃だ

*4:キング・クリムゾン前夜ですね