今日の一枚「ショッキング・ブルー/The Best of Shocking Blue」

今日はオランダ*1のグループ、ショッキング・ブルー
70年代初頭は、オランダのグループがヒットチャートを賑わす
ことが多かったようで他にもジョージ・ベイカー・セレクション*2
フォーカス*3などもオランダ出身である。
さて、ショッキング・ブルーといえばVenusと反射的に帰ってくる
ぐらいVenusが有名だが結構いろんなタイプの曲をやっている。
「Hot Sand」「Inkpot」はシタールを使ったサイケポップだし
「Shocking You」「Long Lonesome Road」は当時流行りの
ディープ・パープルやユーライア・ヒープにも通じるオルガンハード
ロック。まあそれらを甘口にした感じだけど。ギターソロもあまり
ないし。女性ボーカリスト、マリスカ・フェレスのボーカルは中々
迫力があっていいのだが。
そして60年代のアメリカンポップのような涙チョチョギレもの
ポップソングが邦題「悲しきシリーズ」
「Never Marry a Railroad Man」*4は哀愁ある
フォークギターの前奏と転調しまくりの間奏は印象的。
で、この詩。ポッポヤにあこがれた時期のあった私には結構ショック
だったけど、「鉄道員は列車のことしか考えてない」ってのはどうなん
だろう?鉄道「マニア」ならわからんではないけど(笑)
Blossom Lady」*5は「悲しき」の王道(?)
デル・シャノンを思わせる、AメロマイナーBメロメジャーという
ポップナンバー。最後のコーラスが特に泣き。
「悲しきハプニング」はあまり大したことがない。
そして「Venus」
ポップ・クラシックとして確固たる地位を得ているこの曲。
バナナラマのカバーも大ヒットしたが、私が一番初めにこの
曲を聴いたのはそのバナナラマのカバーの「♪きらめくシャ
ンパンライト」で始まる長山洋子バージョン。
ええ、今じょんからじょんから言って三味線ならしている
おねえさまが歌っていたあれです…
もう長山洋子がポップスアイドルだった時代は黒歴史として
封印されているのだろうか?
オリジナルのこちらはなんてったって前奏のB7sas4の
コード。これをかき鳴らして悦に入るギター初心者が
おそらく星の数程いるだろう。そして間奏の早弾きに
ついていけず、この曲の演奏をあきらめた人も*6
気の強そうなマリスカ嬢のボーカルは女神というより
女王様だなぁ。。

*1:歌は英語です

*2:数年前キムタクがウィスキーのCMをやっていたバックで流れていた「Little Green Bag」がヒット曲

*3:プログレかハードロックかというサウンドヨーデルをフィーチャー?した「Hocus Pocus」が有名

*4:邦題「悲しき鉄道員

*5:邦題「悲しき恋心」

*6:え、それは俺だけか?