今日の一枚「ヘレン・メリル/Helen Merrill」
- アーティスト: ヘレン・メリル,クリフォード・ブラウン,ジミー・ジョーンズ,オスカー・ペティフォード
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/04/23
- メディア: CD
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明るいグッバイを聴いたのもその対処のひとつの面もあるの
だが、ちょっと渋めの曲を聴いて癒してもらうというのもまた
手だ。
という感じで手にしたのがこのアルバム。
情熱的な曲が多いのだが、ヘレン・メリルのボーカルって
ベターとからみついて心をデリケートに守って慰めてくれる
感じがするんだよね。
ただ結局それがしつこくて、うざったくなって、そういう人は
愛人的なポジションにいて欲しいという男のどうしようも
ない咎を誘発させる*1。
有名な「You’d Be So Nice to Come Home To」が
スポットライトを浴びることが多いが、このアルバム
鬱なときに聴くと、「Don’t Explain」、「Yesterdays」
「Born To Be Blue」といった感傷的なウタにシビレル
クリフォード・ブラウンのトランペットがまたグ”ザ”っ
と涙腺を突くんだよな。
でも、「Don’t Explain」ってドメスティック・バイオレンス
っぽい詩だよな。都会的な病は50年以上も前から脈々と
続いているんだなぁ、と思うとまた憂鬱だ。
ラストの「S’Wonderful」の気持よさで全てを吹き飛ばしたい
所だが、今日はダメだな。
*1:あー私のキャラにあまりないことを言ってるなぁ、でもそういう気になる魔術がこのアルバムにはある