今日の一枚「ハーパース・ビザール/The Secret Life of Harpers Bizarre」

シークレット・ライフ

シークレット・ライフ

ハーパース・ビザール。60年代のアメリカの
グループで、ノスタルジックでドリーミーな
バーバンクサウンド*1の代表選手で
そのサウンドは映画的と評されている。
これは1968年作で彼らの3枚目のアル
バムにあたり、映画「虹を掴む男」を
モチーフにしたアルバムらしい。
が、私はその映画を見たことがないのでよく
わからない。
とはいえ、世界と過去を夢で冒険する感覚は
このアルバム全体に感じられる。
「When I Was a Cowboy」は♪カイカイヤッピ
ー♪というわけのわからんフレーズが、なん
ちゃってカウボーイを演出する佳曲。
「Sentimental Journey」はゆったりと揺りか
ごに揺られるような気持のよい心地にさせるし、
昨日カバーを紹介した「Me Japanese Boy」の
インチキ日本*2も味わいがある。全然日本的じゃないけど(笑)
前奏のいんちき中華フレーズがちょっとアジア
的なだけでモロ西洋アレンジ。
ちなみに、これもカバーで、オリジナルは
Honey」で知られるBobby Goldsboroだそう*3
「Funny How Love Can Be」はイギリスのコー
ラスグループ、The Ivy Leagueのカバーで、
原曲と比べると派手なアレンジでアップテンポ。
裏声コーラスがないぶん逆に聴きやすい。
ラストを飾る「The Drifter」はカーペンターズ*4
を始め洒落たヒット曲を連発したニコルズ=ウィ
リアムズのナンバー。
カーテンコールにふさわしく、流れ流れていく
夢の旅の余韻を残してくれる。
寝る前に聴くといい夢が見られそうな感じだ。

*1:ワーナーの本拠地、バーバンクからとられた

*2:オーケストラサウンドだが、パーカッションの音が面白い

*3:作詞作曲は昨日書いたとおりバカラック=デヴィッド

*4:「愛のプレリュード」、「雨の日と月曜日は」など